起業したいSEへ

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まずは開業届を提出

SEの起業に向けて下準備が整ったら、いよいよ開業の手続きです。開業届は許可を得るためのものではなく、「開業しました!」と税務署に報告するための書類です。用紙は税務署へ直接行くか、国税庁のホームページからダウンロードして手に入れましょう。記入するのは氏名と住所、屋号と簡単な事業内容のみ。屋号はあってもなくてもOKですが、屋号の銀行口座も作れるようになるので持っていると何かと便利です。提出が義務づけられているわけではありませんが、青色申告をしたい人は必ず出さなければなりません。

青色申告承認申請書を忘れずに

開業届のタイミングで考えておかなければならないのが確定申告のこと。白色申告より節税効果が高い青色申告を希望するならば、開業届の段階で青色申告申請書も提出しましょう。青色申告にすると、65万円の控除が受けられるようになりますよ。帳簿の管理が少しややこしいのですが、会計ソフトをうまく使えば確定申告もラクラクです。青色申告は赤字を繰り越せるので、長い目で考えると最初から頑張って青色にしておいたほうがメリットは大きくなります。開業時に提出しなかったとしても、開業後2ヶ月以内ならまだ間に合います。

健康保険と国民年金に加入する

開業に関する書類の次は健康保険の加入についてです。会社を辞めて起業する人の選択肢は、「国民健康保険に加入」か「会社で加入していた健康保険の任意継続」の2つ。国民健康保険の手続きは、住んでいる市町村の役場で行います。起業すると保険料は全額自己負担になるので、初めての請求であまりの高さにビックリするかもしれません。任意継続なら上限金額があるので、最高限度額を上回りそうならさしあたり任意継続を選択するのもアリです。どちらがいいかは会社員時代の所得額にもよるので、支払うことになる保険料を比較してみてくださいね。ただし、任意継続は2年間の期限付き。期限が切れたら国民健康保険に加入することになります。年金については、厚生年金から国民年金に切り替わります。これも健康保険と同じく市町村役場での手続きです。支払いがどうしても厳しいようなら、減免措置について相談してみてくださいね。

小規模企業共済制度で退職金を確保

小規模企業共済は事業主用の退職金制度です。起業してそのままなら退職金はもちろんナシですが、小規模企業共済に加入して積み立てをしておけば掛け金に対して最大120%の退職金を受け取れるようになります。掛け金は1,000円から70,000円までで、500円単位で自由に設定が可能です。掛け金は所得から控除できるので節税対策としてもおすすめ。ただし、解約条件によっては受け取れる共済金が掛け金を下回ることもあるので、ルールをよく確認しましょう。

こっちも読んでみよう!

SEは起業しやすい職種だと思う

世の中に数ある職種の中でも、SEは開業にコストがかからない職種です。店舗や事務所が必要な職種なら開業するまでにかなりの労力が必要ですが、パソコンとインターネットと作業をする場所さえ確保できればいつでもどこでも働くことができるSEは、起業してやっていけるだけのスキルがあれば、いつでも好きなときに開業できます。SEの場合、いきなり法人を立ち上げる必要はなく、自社サービスの運営や受託開発の仕事をフリーランスとして請け負うことができます。

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こんな人が起業に向いていると思う

仕事の全責任を一手に担うことになる起業家は、どのようなトラブルに見舞われたとしても、自分の責任において考えながら対処していくしかありません。そこで重要になってくるのがメンタル面の強さやポジティブな思考力、柔軟な対応力です。SEとしてのスキルがあるから起業に向いているとは限らないので、起業に向けて具体的な行動を起こす前に、自信を持って起業に臨んでいける状態なのかどうかをよく考えておくことが大切です。

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一番大事なお金関係

起業の準備において最も重要なのは、お金に関する準備です。特に起業後では間に合わない類の準備は、何をおいても先にやっておくべきです。新しい物件に引っ越すにしても住宅を購入するにしても、会社員と事業主では結果が異なります。もし起業のタイミングで住み替えたいなら、物件探しも含めてできるだけ早めに準備を始めることをおすすめします。クレジットカードも審査があるので、会社員の立場があるうちに作っておいたほうがいいでしょう。

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Special

仕事の獲得法はこんな感じが多い

会社員時代の人脈を大切にしておくと、起業してからもいいお付き合いをしてもらえるでしょう。紹介者が多ければ、新規顧客を開拓しなくても当面仕事に困らないかもしれません。人脈だけに頼らず、SEを求めている企業を自分で探して連絡してみる努力も必要です。営業に自信がないならば、代わりに営業してくれるエージェントを活用しましょう。エージェントは営業以外にもいろいろなサービスを提供しているので、起業前の情報収集にも役立ちます。

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エージェントは使うべきだと思う

仕事を獲得する方法をあれこれと考える前にぜひ検討したいのが、フリーランス専門エージェントの利用についてです。エージェントにサポートを依頼すれば、人脈がない人や営業に自信がない人でもフリーランスとして活躍できるようになります。SEの仕事だけに集中することができるようになると、収入の大幅アップやスキルアップにもつながります。ここでは、フリーランスSEに人気のエージェントを3社を厳選してご紹介しています。

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SEが起業するのに許可は特に必要ありませんが、開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出すると、青色申告ができるようになります。青色申告は白色申告よりも節税効果が高いので、少々帳簿が面倒でもチャレンジしてみる価値があります。国民健康保険や国民年金については、各市町村窓口で手続きができます。小規模企業共済制度は、退職金がない個人事業主にとって助かる制度ですが、加入前によく条件を確認してからにしましょう。

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