起業しやすい職種「SE」

SEの起業について考える

SEという職種はとにかく開業にお金がかかりません。最低限最初に必要なのはパソコンとインターネット環境ぐらいで、パソコンで作業できるスペースが少しあればもう仕事はできるわけですから、自宅兼事務所でいいなら今すぐにだって開業できるということになりますね。これが店舗ありの事業ならまずはお客さんが多く入ってくれそうな場所を探すことからです。場所を見つけたら今度は設備と内装を整えて、働いてくれる人材を集めて教育しなければなりません。これだけ考えなければならないことがたくさんあると、開業するにもひと苦労。どんなに開業コストをおさえようと思っても、SEの開業に比べるとはるかに多くの時間と資金が必要になることは間違いありません。
SEとして開業しようとしている人なら最低限必要なものはもう持っているはずですから、事実上ほぼゼロ資金で開業できるということ。新しいパソコンを購入したりやサーバーをレンタルしたりするにしろ、お店をゼロから立ち上げてオープンさせるほどの資金はかからないので、かなり贅沢な装備を整えたとしてもSEは低コストでスタートできます。

受託開発で資金を確保するのもよし

最終的には自分が開発したWebサービスで事業運営していくつもりでも、スタートしてからしばらくは満足できるほどの収益にならないかもしれません。そんな場合でもSEなら受託開発の仕事があります。自分が立ち上げたサービスの運営ならどう進めていこうと自分の自由なのですから、受託開発の仕事で安定的に収入を確保しながら、一方でマイペースに自分の仕事を進められます。自社のサービスがある程度軌道に乗ってきたら受託開発の仕事を手放してもいいですし、そのまま並行し続けるのだってもちろんアリです。自社以外の開発に関わっていれば、SEとしてのスキルアップや情報収集にもなるから一石二鳥かもしれませんね。

開業後もマイペースに働くことができる

起業と聞くと少し大げさな感じがしますが、SEの起業はとてもあっさりしたものです。いきなり法人として活動しなくたって、フリーランスで十分にやっていけます。フリーランスなら働き方を自分でコントロールできるので、自由度の高い働き方を望んでいる人にはおすすめです。法人化が目標だとしても、フリーランスSEとしての経験と実績を積んでからで間に合いますし、むしろそのほうがスムーズです。だからといってなんの準備もなくいきなりフリーランスになることはおすすめできませんが、当面の生活に困らない資金があるなら、起業してからゆっくりマイペースに地盤を築いていくのもいいでしょう。